日本プロ野球界に現れた最速球の男、横浜ベイスターズのマーク・クルーン投手(32)が登板時に流れる曲が人気上昇中だ。プエルトリコ出身の歌手ダディー・ヤンキー(28)のデビュー曲「ガソリーナ」で、日本で無名ながらオリコンチャートに27位で初登場した。米国ではラップ界の「即興王」として君臨し、現在日米で計155万枚をセールス。「速球王」とどちらが早く「160」の大台に届くか注目される。
クルーンの159キロのスピードボールは、音楽界の“即興王”の軽快なリズムから生まれていた。22日の西武戦でも150キロ台を3投。セーブを挙げ、勝利に貢献した。この日もマウンドに向かう際、場内に流れたのがダディー・ヤンキーの「ガソリーナ」。テンポのいい楽曲に乗って沸き上がるスタンドに、自らを奮い立たせた。
ヤンキーは、90年代後半にプエルトリコでレゲエとヒップホップを融合して生まれたラテン音楽「レゲトン」のトップシンガー。全米デビューアルバム「Barrio Fino(邦題ガソリーナ)」はこれまでに150万枚を売り上げ、全米ビルボードのラテンチャートで1年間TOP5をキープするなど大人気。クルーンもスポニチの取材に「とにかくレゲトンのビートが好きなんだ。米国にいる時からこの曲を聴いていたんだ」とうれしそうに明かした。
さらに、自らのテーマ曲に選んだ理由を「“火の玉ボーイ”をHE’S GUSと呼ぶんだけど、スペイン語でガスをガソリーナと言うんだ。ぴったりの歌だよね。何よりこの曲を気に入っていることが一番さ」と説明。相性もバッチリで、日本盤が発売された今月11日に159キロの日本記録を達成。祖母がプエルトリコ人という縁もある。
来日してから日が浅く、日本語が分からない生活が続く中「音楽ばかり聴いている」というクルーンにとって、同曲は何よりのカンフル剤。CDが日本でも5万枚を突破し、今夏にヤンキーの来日が検討されていることについて「一緒に何か?もちろんだよ」と笑顔で夢のコラボレーションを約束した。
スポニチ[ 2005年05月23日付 紙面記事 ]
martes, mayo 24, 2005
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